白色脂肪細胞の数と特徴
成人の人体を構成するおよそ60兆の細胞のうち、300億個ほどが白色脂肪細胞であると言われています。白色脂肪細胞の数は、母親の胎内にいる時期、生後1年あまりの時期、思春期の3つの期間に数を増やしていきます。しかし、それだけではなく、白色脂肪細胞は、過度の肥満状態になると、その数を増やしてしまうのです。その上白色脂肪細胞は、一度増えたものは減らないという困った特性があるために、肥満の人の白色脂肪細胞は、およそ600億個にものぼると言われています。若年期の肥満が特に問題視されるのもそのためです。
褐色脂肪細胞の数と特徴
それに対して、白色脂肪細胞が溜め込んだ中性脂肪を燃やしてくれる褐色脂肪細胞は、成長期に入るに従って次第にその数を減らしていってしまいます。生まれたときには100グラムほどあったものが、成人期には40グラムほどに減ってしまうのです。人間は年を重ねるごとに、痩せることが難しくなっていってしまうものですが、それには仕事が忙しくてなかなか運動をする時間がないといった事由のみならず、そのような背景もあるのです。加えて、褐色脂肪細胞には、中性脂肪を燃焼させる働きに変異をもって生まれる遺伝的形質が存在します。そして日本人は、およそ3分の1にもおよぶ確率でその遺伝子をもって生まれてしまうのです。その遺伝子をもつ人々の褐色脂肪細胞は、そうでない人々に比べて基礎代謝量がおよそ200キロカロリーも低くなってしまい、その分太りやすい体質であると言えるわけです。
